モンゴル基本情報
地理
モンゴルは、面積1,566,500平方キロ、山と大草原と砂漠に囲まれた内陸の国です。北はロシア、南と東と西は中国と接します。モンゴルの面積は世界で18番目の大きさです。面積の3分の1以上を占めるゴビ砂漠は南の方まで広がります。約20%は草原ステップで、他の約25%(主に中央県及び北部と西部)は山森ステップとみなされます。ロシアとの国境沿いにシベリアの最南端の広がりであるカラマツと松の森が広がる地域があります。中部モンゴルでは、ステップが3905メーターに達する最も高いピークとともにハンガイ山脈まで続きます。モンゴルの最も高い山脈は、西にあります。最も高い4374メーターのフイテン山はロシアと中国に接する国境にあり、西端がモンゴルのアルタイ・タバンボグドです。この範囲の北端は、39,000平方キロの領域を覆っている「五大湖Depression」として知られている保護地域です。これは万年雪を頂く山の区域で、大きな塩水湖と淡水湖が砂漠の中に在ります。
気候
平均、年間260日間陽の光を受けるモンゴルは、「青空の国」として正当に知られています。しかし、温度は両極端の土地です。気候を和らげる役割の海が無いため、冬の温度は摂氏マイナス50度まで下がることがあります。ところが、一方夏の昼間の温度は心地良い25度ぐらいまで上がります。夏は冬より湿り気がありますが、この時の雨は短時間で穏やかに降ります。山岳地帯の気象状況はヨーロッパのアルプス山脈とよく似ています―長期間高気圧が続いた後、比較的短い間嵐が吹きます。8月は通常最も暖かい季節です。夜は摂氏0度、日中は摂氏20度の穏やかな陽がさんさんと降り注ぐ日が続きます。しかし、山の天気は変化しやすいため、登山者は突然雨やブリザードに遭遇することがあります。平均年間降水量は、200~300ミリで、その内の80~90%が5月から9月にかけての5ヵ月間に降ります。モンゴルは風の多い土地で、特に春には急激な風がよく吹きます。ゴビ砂漠とステップ地域では、風はしばしば猛烈な嵐に発達し秒速15~25メートルまでに達します。
モンゴルの平均温度
|
月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年間 |
|
平均気温(摂氏) |
-26 |
-21 |
-10 |
0.5 |
8.3 |
14.9 |
17 |
15 |
7.6 |
-1.7 |
-14 |
-24 |
-2.9 |
|
平均気温(華氏) |
-16 |
-7.0 |
12.5 |
32.9 |
46.9 |
58.8 |
62.6 |
59 |
45.7 |
28.9 |
7.34 |
-11 |
26.7 |
|
湿度(%) |
75 |
73 |
66 |
50 |
47 |
56 |
65 |
65 |
64 |
65 |
72 |
75 |
64 |
|
降水量(ミリ) |
1.5 |
1.9 |
2.2 |
7.2 |
15.3 |
48.8 |
72.6 |
48 |
24.4 |
6 |
3.7 |
1.6 |
233 |
民族
モンゴルの総人口の85%がハルハ族、7%をカザフ人が占め、残りはモンゴル系少数民族のブリヤト族やドゥルベド族、バヤド族、ダリガンガ族、ザフチン族、トルグード族です。他の国では、モンゴル系の民族が400万人住んでいます。
歴史
モンゴルの歴史は長い戦乱の歴史です。12世紀の終わり頃に、北アジアの遊牧民の住民は、モンゴルの偉大な皇帝チンギス・ハーンが統一しました。その後チンギス・ハーンの孫フビライ・ハーンの治世には黒海から東部中国の黄海までの広範囲に及ぶモンゴルの領域は拡がりました。ハーン王朝が13世紀の終わりに先細りになった後、モンゴルの統一は終焉し、その後数世紀の間は民族紛争を繰り返しました。モンゴルは18世紀の終わりに、満州国の支配下に入りましたが、20世紀初期(1921年)に「人民革命」を起こしソビエト連邦との関係が深まりました。1991年以降、ソ連との関係が解体し、モンゴルは独立し、民主主義の国となり外国からの旅行者を容易に受け入れるようになりました。1920年代、ロシアの著名な植物学者ポタニンの指導でアルタイ・タバンボグド地域への最初の大きな地理的な研究の遠征が行われました。しかし、雪の多いこの時期の登山は失敗に終わりました。フイテン山には1956年に、モンゴルの登山家チームによって最初に征服されました。1960年代と1970年代には、チェコスロバキア、ルーマニアやポーランドの多数の探検隊が同地域の他の山々への登頂許可を要請してきました。この地域は1990年代初期にヨーロッパの登山家に開放されました。最初の登山は英国のオペレーション・ローリーからのチームによって1992年になされました。その時から、それ以来毎年いくつかの探検隊が短い夏季の期間にこの地域を訪問しています。毎年、20人以上がフイテン山の頂上まで登ります。モンゴルのステップの多くは、アンテロープやガゼルや野生のロバなどの多くの野生生物を育むとても肥沃な草原です。また、これらの大草原にはゲルとして知られる組立式の住居に移動生活をしながら暮らし、多数の羊、ヤギ、牛、馬、ヤク、及びラクダの世話をする遊牧民が居ます。270万人の人口のうち約50%がこの細い棒の枠組みと丈夫なフェルトでできている伝統的な様式の住居に住んでいます。
動植物
野生生物が豊富なモンゴルには136の哺乳類、約400の鳥類と36の魚類が生息しています。狼をはじめ、世界的に絶滅の危機に瀕している雪豹の無数の足跡や写真や狩猟されたものがあります。ほぼ10%は針葉樹の森林地帯で、北部地方はシベリアに続いています。モンゴルの大部分は広大な草原で、乾燥地のゴビ砂漠と繋がっています。西側の高いアルタイ山脈には多種、多数の野生生物が生息しています。狼、大山猫、ヒョウや野生猫が生息しており、アルタイ山脈には、(野生の羊)アルガリと(野生の山羊)シベリアアイベックスの世界最大の生息地です。 モンゴルのゴビ砂漠や東部の草原には何千ものガゼルが生息しています。ゴビ砂漠の西南部では、モンゴルで最も珍しい動物 - ゴビ熊を見つけることができます。アルガリ(野生の羊)やアイベックス(野生の山羊)はゴビ砂漠地域の中でも岩山に生息している一方、野生のロバと野生のラクダは砂漠で多く見ることができます。
絶滅したと思われ、30年間見られなかったモンゴルの馬の祖先といわれる野生馬(タヒ)を復活保護する事業が始められました。
モンゴルには鳥類も多く、2,000の湖にはコウノトリやカモメなどの水鳥、イヌワシ、ヒゲワシなどの他の猛禽類も生息しています。ハゲワシは全国どこででも見られることができます。モンゴルの東の方には、コウノトリとペリカンの湖があり、鳥類で有名です。また、アルタイ雷鳥とコブハクチョウと同じくらい珍しい鳥種も田園地方で観察することができます。
政治体制
モンゴルの政治体制は共和制をとっており、議会は国家大会議という 一院制です。議員の定 員は76で 任期は4年。議会と大統領選挙は、全国で4年ごとに行われます。行政部は大臣で構成されています。政府は大会議によって運営されます。
人口
現在、モンゴルの総人口は270万人です。首都ウランバートルに総人口の半分が住んでいます。人口密度は1.5人です。現在の年間人口増加率は、2.8%として推定されています。人口のおよそ75% は公用語ハルハモンゴル語を話し、15%が他のモンゴルの言語で話します。モンゴル系少数民族は、トルコ族、カザフ族、トゥビニヤン族、ウリヤンハイ族やホトン族です。
通貨
モンゴルの基本通貨単位はトゥグリクで100ムングです。現在は、20,000、10,000、5,000、1,000、500、100、50、20と、10のトゥグリク紙幣が流通しています。ウランバートルと行政区の中心地の商業銀行は外貨交換の許可を与えられています。
言語
公用語はアルタイ言語族の一つ、モングリッドとして知られるモンゴル語です。モンゴルは20以上の民族に分けられ、それぞれがお互いに違った習慣と方言によって特徴づけられています。最大の民族はハルハ族で、西部の民族はカザフ語とトゥヴァ言語を話します。
経済
モンゴルの経済活動は、伝統的に畜産業と農業に基づいています。またモンゴルは広範囲におよぶ鉱物の埋蔵物を有しています。銅、石炭、モリブデン、スズ、タングステンと金が、鉱業生産の大部分を占めます。従来のモンゴルの主要輸出物の価格の下落と、民営化への大きな反動が複雑に絡んでいます。2004年の成長率は10.6%、2005年は5.5%で2006年は銅の高値と新規の金の生産に大きな影響を受け7.5%になりました。中国はモンゴルの貿易輸出先でモンゴルの“影の”または"グレーの"経済のパートナーです。
文化
モンゴルの文化には独特の特徴があります。これらは生活様式と密接に関係しています。古代から、モンゴル人は中央アジアの広大な土地に住んでいました。家畜の世話をしながら移動生活をして生きる遊牧民の生活様式は、生活の知恵と文化に反映してきました。
遊牧民の文化の独特な特徴の1つは、モンゴルの人々が母なる自然との完全な調和で生きているということです。都会生活をする人々と遊牧民とを比較してみると、遊牧民は毎日自然に深く直面し関わりを持っています。
遊牧民の主な生活様式の源である家畜の世話をすることは、モンゴルの文化のもう一つの主要な特徴です。モンゴル人には家畜を育て、世話をしてきた経験と知恵があります。馬、牛、羊、ヤギとラクダは「5つの宝」と称賛されます。馬は「エメラルド」と考えら人々にとても尊重されます。何千もの教えや格言、諺、話、叙事詩、歌や踊りは、「5つの宝」を誉め称えてつくられました。
シャーマニズムはモンゴルの遊牧民の文化に密接に関連があります。モンゴル民族は、大匈奴時代からウイグル族帝国の建国までシャーマニズムを信仰してきました。「元朝必史」と他の歴史的な資料によると、仏教が導入されるまではシャーマニズムが国教でした。シャーマニズムは、モンゴル人の母なる自然に対する感覚を反映しています。そのためシャーマン達は山、水、空と土地の神々を崇拝する儀式を行いました。モンゴルの生活様式は、承と象徴性を混交したこれらの伝統のいくつかは、モンゴル遊牧民文化の重要な構成要因になっています。
16世紀にモンゴルに伝播した仏教は、モンゴル文化に大きな役割を果たしました。モンゴル人の認識、心理学、伝統、考えと世界展望は、仏教哲学と世界観によって充実されました。歴史的に顕著で文化的な遺産は、「元朝秘史」(モンゴル国の秘密の歴史書という意味)です。無名の著者によるこの業績は、およそ1240年まで遡ります。「元朝秘史」は、緊張の歴史の物語、民間伝承と古い詩の融合です。装飾したりまたは賞賛したりぜずにチンギス・ハーンのことを素直で正直に、真実を著しています。本は、併合の軍事活動や釈明、または征服者の野望の主張でありません。すべての人々は価値があるとされ、統治者が抜け目のないずるい男性として描写されています。そして、純真なモンゴル人に嫌気を起こさせます。
宗教
14世紀以来ラマ教系仏教が94%、北部ではシャーマン、西部ではカザフ族にイスラムが信仰されています。
時差
モンゴルの時刻は世界標準時刻に7時間先行しています。日本の時刻に1時間遅。
ショッピング
ウランバートルには、外貨交換ができる免税店とレストランがあります。それ以外の店では現地通貨のみが使用可能です。一番のお買い物は、絵、カシミアの衣類、ラクダの毛織製品、民族衣装、モンゴル靴、宝石、絨毯、本と民芸品などです。何より品揃えが豊富で、種々の商品が売られている最大のフリーマーケットは、「青空市場」と言われるウランバートル市の郊外にあります。地元の人々がよくここへ買い物に来ます。スリに十分注意してください。


